買っちゃった。
ゴルフセット衝動買いしちゃった。
今まで仕事しててこういう遊び道具買うことなかったんだけど。
こんなん買えるのきっと独身のうちだけだしね。
スポーツ用品店で買ったんだけど、そこの親父がすんごい能書きたれで。
こっちが初心者だからどんなんがいいかって聞いてみたら、めちゃめちゃ熱心にシャフトの固さだのクラブの重さだのを語りだして。
終いにゃあ試打室に連れていかれてたっぷり指導されてしまったよ。
教えてくれるってーのに断るのもなんだしね。
そこでスイングのヘッドスピードなんかも測ったりしてね、自分にあったクラブを薦めてくれてさ。
親父めっちゃテンション上がってきてガンガン自分で打ちだして。
なんだかしらんけど1時間くらい自分もフォーム修正された後で、とりあえずセットを決めることができた。
いやいるんだよねぇ、こっちが初心者だと思うと突然熱心に教えたくなるオッサン。
弓道やってた時に市の体育館なんか行って見知らぬオッサンにやたら教えられたことなんか思い出したりして。
ドライバー3本、アイアン7本、パター、ヘッドカバー、ゴルフバックのセットで5万円。
しかし決めた後もまだ親父のテンションはピークのまま。
簡単に話が終わりそうにない。
うぜぇ。
………。
ノリノリの親父、もしやこのテンションを逆手にとればうまくサービスさせれるのでは?
まぁセット品だから値段は下がらないにしても、おまけくらいは何か。
実際、話合わせてたら結構ちゃんとゴルフ教えてくれたし。
逆境の中にこそチャンスは見出だせるものらしいし。
たいした逆境じゃあないけど。
試しにゴルフ褒めるとこから切り出してみるか…。
『いやおじさん、めっちゃ上手いですね。』
『そうかい?結構やってるからねぇ。もう67だけどヘッドスピードは40以上出るからねぇ』
『これからゴルフ始めるのにあと何揃えればいいですか?』
『コースに出るんならシューズは必要だな。出ないにしてもグローブかな』
まぁ当たり前の答え。でも話を振ると驚くほどノリノリ。
『シューズですかぁ。高いんでしょ。一緒に買ったら値引きされたりとか、ありますかねぇ』
『おっいいよ。若い人がゴルフ始めるのうれしいからね、セットにつけてあげるよ』
『えぇっ!マ、マジで!?』
別に個人でやってる店でもないのにまさかタダで靴をくれるとは!
そこまでノリノリなのか!?
『あとグローブ…まぁ安いのでいいんだけど、これにもサービスとかありですか?』
『安いのならねぇ。二つくらいつけるかい。』
『えぇっ!?嘘でしょ!?』
すげぇ。白と黒、2コもくれた。1コでよかったのに。
オッサン67って言ってたけど社員か?偉い奴なのか?販売員にそこまで権限あるのか?
『あとサービスとかはありそうですか?つけてもらえるんならなんでも貰うんだけど』
調子に乗り過ぎか?でも自分以上にオッサンが調子に乗ってた。
『そうだなぁ…ちょっと待っててな』
そう言うとオッサン、売り場を物色。
いいのか?マジで。
『これはどうだ?アイアンがバックの中でガンガンぶつからないカバー』
『あ、どうも…』
『パターにもカバーってのがあったりしてな。買うと4000円くらいするんだけど、かっこいいだろ?』
いや確かにカッコイイけどマジで貰っていいの!?フツーに靴だけでもありえねーのに!
『いやいやありがとうございました。こんだけあればすぐコースに出れますよね』
『あとな、今プロがみんな持ってる帽子に付けるマーカーな、これも買えば1500円くらいするんだぞ。あと…』
おいおい…。
まぁくれるってんなら貰うけど、知らんよ?後でクビになんなよ?
結局どっさり貰ってオッサンとレジへ。
『これセットだから』とオッサン。
『これ全部ですか!?』驚くレジ係。
『……すいません……。』ちょっと後ろめたい自分。
オッサンのトランス状態が解けて正気に戻る前に撤退。
家に帰ってあまりのセット内容に改めてア然。
いやいやよかった。投資してくれたオッサンの為にもきっと上手くなってやるぞ。
と誓いを立てて、午後から早速新品を持って打ちっぱなしへ…。
まぁ長くなったんでその話はまた次回にでも。
今日の一句
『サービスも そこまで来れば 万引きか』 芭蕉
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